もぐてっく

人は1つ歳をとるたび、1ビットづつ大きくなれると信じてた。

フラットファイルCMS Gravを無料のレンサバStar Server Freeで動かす

はじめに

とある理由からMarkdown記法が使えるCMSを探してて、Gravと言うものを見つけました。データベースがいらないフラットファイルCMSってやつらしいです。

これってもしかしてレンタルサーバーの安いプランでも動くんではと最安を探すと、なんと無料のStar Server Freeを見つけました。

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何気に独自ドメインを設定できたりとかサービス満点ですな。

この記事はGravインストール時にちょっとハマったことのメモになります。

インストール手順

Gravをダウンロードする

getgrav.org

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「Grav core + Admin plugin」を選択してzipファイルをダウンロードします。

Star Server Freeにアップロードする

zipファイルを展開して、grav-adminフォルダの中身をStar Server FreeのルートディレクトリにFTP(!?)でアップロードします。

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はまりポイント

.htaccessのエラー

Options -Indexesという行があるとInternal Server Errorになるのでコメントアウトしましょう。

もともとあるindex.htmlを削除する

index.htmlはGravのindex.phpより優先されるので、いつまでたっても「ファイルをアップロードしてみよう!」画面が表示されてしまいます。

デスクトップPCのキーボード・マウスをBluetoothのにしたら辛いことが多すぎたのでラズパイでBT→USBコンバータを作った

これまでのあらすじ

引っ越しを機にPCデスクをお洒落にしたい!
お洒落 is ケーブルレス!これ正義!!!

そんな訳でキーボードとマウスをBluetooth接続にした俺。もぐの。
その直後から数々の不幸が俺に降りかかってきたんだ!

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あれぇ?BTスピーカーの調子が悪いなぁ。一回Bluetoothオフにしてみるか。

マウス・キーボードが使用不可に。USBトラックポイントキーボードをジャンク箱から探してきてなんとか復旧。

あ、UEFI触りたいな。

操作不可。さっき仕舞ったUSBトラックポイントキーボードをまた引っ張り出してきてなんとか設定変更。

よーし!パパ最新のLinuxで遊んじゃうよー!

インストーラが操作不可。またUSBトラックポイントキーボードを引っ張り出してきて事なき。

結論

デスクトップPCにBluetoothキーボード・マウスは不適

ノートPCなら内蔵のキーボード&ポインティングデバイスがあるのでどうとでもなるんですが、代替手段のないデスクトップPCでは即GAME OVERなパターンが「KANOSO*1」なみに存在します。
長男だけどくじけたよ。ネ右一くん。

しかしながらBluetoothキーボードはドングル式に比べて種類が豊富

HHKBとかマジェスタッチとか、高級キーボードの有名どころは無線にBluetoothを採用してることが多い気がします。
なかなか捨てがたいです。

USBトラックポイントキーボードはエマージェンシー用途にマジ優秀なのでみんな持ってた方がいい

キーボードとポインティングデバイスがUSBケーブル1本でつなげて便利なのと、薄いし軽いから何かと取り回しがいいのです。必携。

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辛すぎたのでRaspberry PI Zero WでBluetooth → USBコンバータを作った

github.com

要はWindowsBluetoothを管理してるから悲しい事件が起きるので、それをラズパイにやらせてPCからはただのUSBキーボード・マウスに見れるようにすればいいって発想です。

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ラズパイZero WはLinuxのUSB Gadget機能でUSBデバイスとして振舞うことができます。また、Zero WはBluetoothを内蔵してます。と言うわけでこの用途にジャストミートなんですね。

使い方

リポジトリを/opt/event2usbhidに展開する。

同梱してる各種スクリプトは/opt/event2usbhid決め打ちにしてるのでそこに展開してください。

systemdのserviceファイルをインストールする。

cp -p /opt/event2usbhid/misc/*.service /etc/systemd/system/

systemctl enable mkusbhid
systemctl enable event2usbhid_keyboard
systemctl enable event2usbhid_mouse

Bluetoothキーボード・マウスをペアリングする。

trustで自動接続できるようにするのがポイントです。

bluetoothctl

[bluetooth]# devices
Device 7C:1E:52:B0:87:49 Microsoft Wedge Mobile Keyboard
・・・
[bluetooth]# pair 7C:1E:52:B0:87:49
[bluetooth]# connect 7C:1E:52:B0:87:49
[bluetooth]# trust 7C:1E:52:B0:87:49

udevルールの設定

/opt/event2usbhid/misc/99-bluetooth.rulesのATTRS{name}に先ほどペアリングしたキーボード・マウスの名前を登録した上でインストールします。

cat /opt/event2usbhid/misc/99-bluetooth.rules
KERNEL=="event*", ATTRS{name}=="Microsoft Wedge Mobile Keyboard", TAG+="systemd", SYMLINK+="input/keyboard", ENV{SYSTEMD_ALIAS}="/sys/class/input/keyboard"

KERNEL=="event*", ATTRS{name}=="Microsoft Sculpt Comfort Mouse", TAG+="systemd", SYMLINK+="input/mouse", ENV{SYSTEMD_ALIAS}="/sys/class/input/mouse"

cp -p /opt/event2usbhid/misc/99-bluetooth.rules /etc/udev/rules.d/

リブートする

これでもう泣かなくてもよくなります。きっと。

*1:20年くらいコミケに行ってる先輩に聞いてみよう!

ラスパイテンキー"Keybow"のソースコードを読んでみる

Keybowって?

ラズパイ搭載のUSBプログラマブルテンキーです。

moguno.hatenablog.jp

今日急にラズパイでUSBキーボードを作りたくなって、その参考資料としてそいつのファームウェアのソースを読んでみました。

github.com

ちょい解説

ラズパイの一部の機種は、libcompositeと言うドライバを使うとUSB機器として振る舞えるようになります。

libcompositeにどんなUSB機器を模擬させるかの設定は、設定用のファイルシステムconfigfs経由で行います。

実際のデータ通信はデバイスファイルのread/writeで行います。

keybow/gadget-hid.c

libcompositeにUSBキーボード、マウス、LED?を登録する。(initUSB())

libusbgxと言うライブラリを使用している。

(aptにはなし。今回はGitHubから取ってきたけど、よく見たらkeybow-firmwareリポジトリにlibusbgxディレクトリがあった。)

keybow/keybow.c

initUSB()を呼ぶ。

バイスファイル/dev/hidg0を開く。

ちなみに、MIDIバイスも開いてた。

どうもKeybowをMIDIコントローラーにするlua命令があるっぽい。

リリース当初こんな機能あったっけ?

今度ポケットミクと組み合わせて遊んでみたい。

keybow/lua-config

開いた/dev/hidg0にキーコードとかのリポートを書く。(sendHIDReport())

パラメータは引数じゃなくてグローバル変数

マウスのボタンを押すとかにも対応してそう。(sendMouseReport())

sendHIDReport()

通常のキー

レポートは16バイト

  • 0バイト目:リポートID(1:通常のキー)
  • 1バイト目:Shift,Alt,Ctrlとかが押されているか
  • 2バイト目:パディング(0固定)
  • 3バイト目~15バイト目:スキャンコード

マルチメディアキー

レポートは2バイト

  • 0バイト目:リポートID(2:マルチメディアキー)
  • 1バイト目:メディアキーが押されているか

1バイト目のビット位置とキーの対応

sdcard/keybow.luaに定義されている。