もぐてっく

人は1つ歳をとるたび、1ビットづつ大きくなれると信じてた。

Chromeで見てるページのURLをmikutterから投稿できるようにしたよ

なにこれ?

古来、ブログとは、

狭義にはWorld Wide Web上のウェブページのURLとともに覚え書きや論評などを加えログ(記録)しているウェブサイトの一種である。「WebをLogする」という意味でWeblogウェブログ)と名付けられ、それが略されてBlog(ブログ)と呼ばれるようになった。(Wikipediaより)

であるからして、「マイクロブログ」と称されるTwitterのクライアントについてもWebブラウザとの密接な連携が不可欠なのである。

と、言うわけでChromeで見てるページのURLをmikutterから投稿できるようにしてみました。

インストール

GitHubからzipファイルをダウンロードして適当なディレクトリに展開して下さい。

GitHub - moguno/mikutter-webapi-hardpoint: Chromeとかと会話する用のWebAPIを提供する前提プラグイン。Chromeで今見てるページをmikutterのPostboxに入力するサンプル付き

※mikutterプラグインマネージャ"Packaged"で"moguno"を検索してインストールするのもおすすめですけどこれまだ動くんかな? ← ダメだったので直しました。

Chrome拡張のコンパイル

今回はChromeにボタンを追加するので、Chrome拡張のインストールを伴います。
大して手間じゃ無いのでソースだけ添付してユーザーさんにコンパイルしてもらうことにしました。
(バイナリの管理嫌い)

突然ですがここでニュースです(2016/3/5)

先日のChromeのアップデートから、野良拡張がインストール不能になりました。
セキュリティ上の都合だそうです。にゃあ。

仕方が無いので$5.00払って正式公開しました。

chrome.google.com

以下、せっかく頑張って書いたので残しておきます。
公開前のデバッグなどに有効な手順だと思います。

Chrome拡張ソースコードをどっかにコピーする。

アーカイブの中にあるchromeディレクトリをどこかにコピーしてください。
~/.mikutter以下だとChromeから見えなかったりするので。

chrome://extensionsを開いて、拡張機能タブを開く。

アドレスバーにchrome://extensionsと入力します。

f:id:moguno:20160221102100p:plain

こんな画面が出てくると思います。

f:id:moguno:20160221102353p:plain

デベロッパーモードを有効にする。

画面上部の「デベロッパーモード」を有効にしてください。

f:id:moguno:20160221102420p:plain

いくつかボタンが増えました。

f:id:moguno:20160221102500p:plain

拡張機能をパッケージ化する

増えたボタンから「拡張機能をパッケージ化...」ボタンを押下します。

f:id:moguno:20160221131729p:plain

ダイアログが出てくるので、先ほどのchromeディレクトリを指定して「拡張機能のパッケージ化」ボタンを押してください。

f:id:moguno:20160221102544p:plain

こんなメッセージが出ればOKです。

f:id:moguno:20160221102555p:plain

chromeディレクトリと同じ階層にchrome.crx、chrome.pem(今回使いません)ができています。

f:id:moguno:20160221132700p:plain

拡張のインストール

先ほどのchrome.pemをChrome拡張機能タブにドラッグアンドドロップします。
「ここにドロップすると、インストールされます」が表示されるエリアにポイっ!すると良いです。

f:id:moguno:20160221133029p:plain

やましいことは無いので、どうぞ「拡張機能を追加」ボタンを押してください。

f:id:moguno:20160221133139p:plain

無事インストールされて、みくったーちゃんボタンがツールバーに登録されたはずです。

f:id:moguno:20160221133242p:plain

使い方

これは!と思うページを見つけたら、みくったーちゃんボタンを押すだけです。

f:id:moguno:20160221133402p:plain

こんな感じでmikutterのポストボックスにタイトルとURLがコピーされます。
後は思う存分ふぁぼを稼いでください。

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実は・・・、

Chromeとmikutterとの会話を実現するために、mikutterをWebサービス化すると言う技を今回考案しました。

mikutter-webapi-hardpointをインストールすると、mikutterにhttp://127.0.0.1:39080/testと言うエンドポイントが生えます。

Chromeのボタンを押すとhttp://127.0.0.1:39080/test?title=タイトル&url=URLをGETし、mikutterが受け取った情報をPostboxに挿入すると言う仕組みです。

このmikutterをWebサービス化する仕組みは他にも応用が効きそうなので、DSLを用意しました。

webapi DSL

Webサービスのエンドポイントを追加します。
req, resはそれぞれWEBrick::HTTPRequest、WEBrick::HTTPResponse オブジェクトとなっています。
ぶっちゃけWebrick::mount_proc()のラッパーなのでそっちを色々見てもらえれば。

今回のtestエンドポイントはこんな感じです。

webapi("test") { |req, res|
  message = ">#{req.query["title"].force_encoding("UTF-8")}\n#{req.query["url"].force_encoding("UTF-8")}\n"

  Plugin[:gtk].widgetof(Plugin::GUI::Postbox::cuscaded.values.first).post.buffer.text = message
}

Ubuntu15.10でterminologyを使う

ふと、mikutterをBot的に使うために必要最低限のパッケージで構成したコンテナを作りたいなと思いました。

ベースは Ubuntu Server15.10(大好き)。

vnc経由で軽量なウインドウマネージャと適当なターミナルを使えるようにして、後はmikutterのインストールかなと。

ウインドウマネージャはFluxbox。ターミナルはUbuntu15.04からパッケージ化された未来的オシャレ端末terminologyにしました。

そこでちょびっとハマった時のメモです。

terminologyがFluxboxのメニューに出てこない!

次のコマンドでFluxboxとterminologyをインストールしました。

apt-get install fluxbox terminology

しかし、Fluxboxのメニューにterminologyが追加されませんでした。

試しに別のターミナルxterm、gnome-terminalを入れるとメニュー登録される。
逆にデスクトップ環境XFCE4を導入するとterminologyがメニューにちゃんといる。

謎。

UbuntuにおけるGUIメニューシステム

調べてみると、Ubuntuにはアプリケーションをデスクトップ環境のメニューに追加する仕組みが大きく2系統あることがわかりました。

freedesktop.org

デスクトップ環境を設計する上で、守ったほうがいいお約束をfreedesktop.orgと言う団体がまとめています。
このお約束に沿っていれば、例えばGTK製アプリとQtアプリで連携が取れるようになったり、各種設定ファイルがGnomeKDEで共有出来たりします。

ランチャーのメニュー項目についてもfreedesktop.orgに規定があり、アプリケーションはメニュー項目を定義した*.desktopファイルを用意することで、freedesktop準拠のデスクトップ環境のメニューにアプリケーションを登録できます。

先ほどのXFCE4も freedesktop.org準拠のデスクトップ環境です。

Debian Menu System

とは言え、昔ながらのデスクトップ環境(とかランチャー付きのウインドウマネージャ)はfreedesktop.orgに準拠していないものも多いです。

これらのデスクトップ環境では、ユーザ自身がメニュー定義を編集してアプリケーションを登録する必要があります。

それはさすがに面倒だよねということで、Debian系のディストリビューションにはDebian Menu Systemと言う仕組みがあります。

これはfreedesktop.orgのdesktopファイルと同等に、アプリケーション提供側がメニューファイルを用意します。
そしてupdate-menuコマンドでメニューファイルを元に各種デスクトップ環境用のメニュー定義が生成できるというものです。

古き良きBlackbokの流れを組むFluxboxはこっちのグループです。

つまり

今回のterminologyのパッケージにはfreedesktop.orgのterminology.desktopは収録されていたけれど、Debian Menu Systemのメニューファイルが入っていなかったのが原因です。

対策

Debian Menu Systemのメニューファイルを書きました。

/usr/share/menu/terminology

?package(terminology): \
        needs="X11" \
        section="Applications/Terminal Emulators" \
        title="Terminology" \
        command="/usr/bin/terminology" \

めっちゃかっこいい

無事、Fluxboxでterminologyが起動できました。
カーソルが怪しい青白の光を放っていたり、ベルの代わりに赤色灯が回ったりします。
Fluxboxのテーマともあつらえたように合ってますね。かっこいい。

f:id:moguno:20160214222225p:plain

Yet Another 実行中のmikutterにコードを流し込むやつを作ったよ

何これ?

明けましておめでとうございます。

これは「あー正月ってテレビもつまんないしマジすることないよねー」カレンダー (なにそれ?)1日目の記事です。(1年ぶり2記事目)


今回は「起動中のmikutterに外部から任意のコードを流し込むプラグイン&コマンド」を作ったのでその紹介をば。

これ、コンセプトは@toshi_aさんのmikutter-modeと同じで、プラグインを改造するたびにmikutterをいちいち再起動したくないよねと言うところです。

じゃあなんで再発明してんだよ溜まってるIssue処理しろよ最近お前の腹の出方ヤバイだろ痩せろよ?のかと言うと、

もぐのがMacDBusを動かせなかった

mikutter-modeがプロセス間通信に使っているLinux御用達フレームワークDBusが、もぐののMacではなんかエラーになるんですよね。
なので、今回は古のRuby標準ライブラリであるdrubyでプロセス間通信を実現しました。

もぐのがvim

mikutter-modeはEmacsLISPで実装されてる所がいっぱいあって、vimで使うにあたってよくわかんなかったので。
せっかくなので、エディタに依存しない仕組みにすることにしました。

(ちなみにmikutter-modeのvim移植は2GMonさんによる実装があったりします。)
github.com

インストール

GitHubからzipファイルをダウンロードして、プラグインディレクトリにmikutter-code-injectorと言うディレクトリ名で展開して下さい。

moguno/mikutter-code-injector · GitHub

※mikutterプラグインマネージャ"Packaged"で"moguno"を検索してインストールするのもおすすめです。

使い方

普通にmikutterを起動する。

ごく普通にmikutterを起動してください。

見た目には変化はありませんが、netstat -aするとこんな行が増えてたりします。

tcp6       0      0  localhost.39311        *.*                    LISTEN

コードを送り込む

~/.mikutter/plugin/mikutter-code-injector/にmktrと言うコマンドがあります。
そのmktrの標準入力にRubyコードを流し込んでみてください。
起動中のmikutterでコードが実行されます。

実行できるコードに制限はなく、mikutterのフル機能を操作できます。

仕組み的にはmikutterのトップレベルbindingをdrubyで公開しておいて、mktr側でそれを取得。
んで、取得したbindingのevalを呼ぶとmikutter側でコードが実行されると言う寸法です。

それでは試しに、コマンドラインからつぶやいてみましょう。

echo 'Service.primary.post(:message => "みくっ")' | ./mktr

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ちゃんとつぶやけましたね。
速攻で複数人からふぁぼられてるのは弊TLの仕様です。

vimから使ってみる。

もぐのはvimスクリプトが書けない人なので、mikutter-modeの様なvimとの統合機能は作り込んでません。
て言うか、vimではこんな風に現在のバッファをmktrの標準入力に流し込むことが出来るので、これでいっかーな感じになってます。

:w !./mktr

これで本格的なプラグイン開発にも対応できますね。

f:id:moguno:20151121111310p:plain

現状の制限として、mikutter起動時のイベントon_bootはコード流し込み時には実行されません。
この辺はなにか工夫できたらいいなと思ってます。